ウェブ制作の未来を考察

更新日:2021年9月28日




今回はウェブ制作の未来を考察してみたいと思います。


ジリキウェブスクールを受講するしないに関わらず、これからウェブ制作を仕事にしたいとお考えの方に知っておいて欲しいです。



ウェブ制作会社の生存確率

今から8年前、私がウェブ制作の職業訓練に通っていたころ、とあるブログ記事を見て衝撃を受けました。


「欧米のウェブ制作会社は絶滅状態」


実際にアメリカだったか、カナダだったかでIT関連で働く日系人の方の記事にこんなことが書いてありました。


更に、日本は欧米の後を追いかけているので遠くない未来で同様の事が起きると言った内容でした。


これからウェブデザインを仕事にしようってのにとんでもない記事を読んでしまったと思いました。


当時欧米ではフリーランスが台頭しており制作単価が下落。東南アジアへの安価なデザイン発注も行われていることもその理由でした。

一方でデザインに対する欧米企業の価値観は高まっており、自社にウェブデザインの部門を持つところが増加、つまり内制化していると言う理由でウェブ制作会社が成り立たなくなっているという話しでした。


当時、実際に私が転職活動をしていた熊本でも既にウェブ制作会社が潰れては消えしていたので半年かけて勉強したことが無駄になる気がして一体どうなるかと不安でした。


ただ、ウェブデザインのニーズ自体は無くならないし、その価値を認められたからこそ多くの欧米企業で内制化しているという希望も見出しました。




Wixとの出会い

ちょうどその頃、ウェブデザインの実務経験の無い私の転職活動は不採用の連続で上手くいかないことに苛立ちも感じていました。


そんな最中です。Wixと出会った私は


「こんなに簡単に、しかもクオリティの高いサイトが作れるのか!」


衝撃と感銘を受けたと同時に、このツールを日本で広めたら欧米で起きている「ウェブ制作会社絶滅」を加速できるのでは無いかと言うことも考えはじめました。


この時の誰でも簡単にすごいサイトを作れるWixを多くの人に広めたいという純粋な想いと、自分を不採用にした既存のウェブ制作会社を潰してやりたいという反骨精神が今の私を形成しています。




ナダブさんと語った未来

かつて営業、コーダーやデザイナーなどの役割分担でしか作れなかったクオリティのウェブサイトが、自分一人で成り立つ。だから安く提供できるという理屈で既存勢力に対抗できると私は確信したのです。


更にこの頃Wix本社のあるイスラエルから来日した日本担当の面々と直接お合いする機会をいただき、居酒屋で談笑していたときでした。


話題はWixの日本での将来像から、世界での展開に話が及んだ時です。ナダブさん曰く


「Wixは他のどのツールよりも簡単に、良いサイトが作れる事を目指しています。頭の中のイメージをそのままパソコンに投影できるくらいに」


これを聞いて震えたことを忘れられません。




全ての人が想いのままにウェブデザインできる未来。私の理想とWixが目指していることが完全に一致したと感じました。


そこから勝手に「一億総ウェブデザイナー構想」が始まりました。



Microsoft Officeの前例からの考察

Wixの講座をしていた時に、年配の受講者の方から「WixってかつてのMacみたいですね」と言われたことがあります。


その方はかつてMac黎明期に「おもちゃみたい」と馬鹿にされ、後にiMacでブレイクすると手のひら返したように礼賛された経験があったらしく、まるでWixもそれと同じ様だという話しです。





Microsoft office以前にはキーパンチャーやタイピストと呼ばれる仕事があり、入力代行、表計算をする会社がありました。


少し前にAIによって無くなる仕事が話題になっていましたが、Microsoft officeが普及したことによって、またはパソコン自体が普及したことでそう言った仕事が無くなったのは事実でしょう。


そうした歴史を見てもWixが普及することでウェブ制作の仕事が無くなる、制作会社が無くなることも考えられます。


もちろんウェブデザインという作業自体は無くなりませんし、より一般化することは間違いありません。




レッドオーシャンをどう生きるのか

私のところに来る、特に若い人がウェブデザイナーになって海外で、自分の好きな場合で悠々と暮らしたいという夢を見て来られます。


おそらくそんな夢を実現した人もいると思いますし、夢を見るそれ自体は否定しませんが、私はちょっと古い考えだと思います。


Wixによるサイト制作ではコーディング、プログラミングといった作業が不用です。所謂ノーコードのツールで誰でも簡単にサイト制作が出来ます。


初期投資が無く、参入障壁の低いウェブデザイン業界ではフリーランスの方も凄い勢いで増えています。実際に、私のところにも全国から様々なフリーランスの方から協業や仕事を求めるメールが来ます。


また、市場原理で誰でも出来る仕事の単価は安くなります。


現在ウェブデザインですごい稼ぎをしている方も、もちろんいらっしゃると思います。ただ、そうした方は一握りで、ほかの業界でも同じようにピラミッド構造で稼げる方、そうでない方が存在し、既にウェブデザイン業界は一攫千金を狙うブルーオーシャンではありません。


確かに好きな場所で仕事はできますし、フリーランスになれば時間も自由ですが、それ相応の努力と、経験、知識が必要で、ウェブデザイナーになったというそれだけでは簡単では無いということです。




とんがることのススメ

既にレッドオーシャンとなったウェブデザインの仕事において、制作会社やフリーランスは何かしらで尖んがる生存戦略を行なっています。


何かでとんがる為には、まずは投資として勉強し、実績をつくり、それをアピールする。

そうしないと生き残っていけないです。


よくあるとんがる例

  • コンテンツ

  • SEO

  • 動画

  • EC

  • マーケティング

  • 価格が安い


何かに特化しようとしたら、何かを捨てなければなりません。つまりコーディングやプログラミングといった無駄な作業は要らないWixを選択することは、その時間やコストを捻出するのに打って付けなのです。


ウェブ制作には、カメラの知識、コンテンツメイキング、コピーライティング、動画制作、マーケティング、SEOなど様々なウェブデザイン以外の付帯するスキルも必要です。そうした事に時間を割けることはフリーランスとして優位なことです。


また、ホームページというのは作った後が大事で、ウェブ制作自体はWixで簡単に行いながら、いかに多くの人に見てもらえるかが勝負です。ウェブデザイナーが運用の面のスキルを身に着けているかも、制作物とその後の運用において大きな差となります。



技術革新という側面からの期待感

Wixの日本担当の方がかつて話した様に、ウェブデザインはいずれ「頭の中のイメージがそのまま投影される」様になると私は思います。


その前段階の技術となるもので、Wixの故郷のイスラエルでは脳の発する信号を読み取り、ドローンを操作する実験が行われ、ここ日本でも脳の信号を読み取りボールを上下に動かすおもちゃがAmazonで販売されています。


なんか怪しく聞こえると思いますがガチです。




BMI技術と呼ばれる実験は慶応大学や大阪大学など日本でも研究されており、いずれもっと正確に人間の脳内の情報をアウトプットできる様になると思います。


そうなればウェブデザイナーは無くなる仕事になるかもしれませんが、誰でも簡単にウェブデザインできるように、私はそうなって欲しいと考えています。


また、ARやVRなどの技術によるインターネットの3次元化はホームページも3次元的になっていくのでは無いかと思います。


もしかしたら未来のウェブデザイナーはホームページ改め、3次元的な「ホームビルディング」を3Dキャドみたいなやつで設計するとか。



仕事にする覚悟

今回ウェブ制作の未来を私の経験や、ITの歴史、現在研究されていることなど、いろんな角度から考えてみました。


一部ファンタジーというかSFぽい話もありましたが、予想としては概ね間違っていないと思います。


皆さんはどの様に感じられたでしょうか。それでもウェブデザイナーを目指しますか?


わたしの大好きな「誉の陣太鼓」というお菓子があります。「餅を餡子」で包んだ菓子です。普通は逆で「餡子を餅」で包みますよね。


これを作っているのは紅梅という昭和24年創業の歴史ある会社です。


創業者の副島梅太郎さんはお菓子の中に時代を超えて人々の想いの中に受け継がれるべきものを見出し、それを世の中に伝えたいと考えたそうです。


もちろん素晴らしい技術もあって、餡子と餅という小さな、一見単純なものに、魂を込めておられ、地域を代表する銘菓に尊敬しかありません。


時代が変わっても、一つのことを続ける強さや使命感とも言える何かを仕事の中に見出したいと私は願います。



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